ゲーマー薬剤師の日々雑感

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【ゲーム】ニーアレプリカントver1.224744...レビュー(ネタバレなし)

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ニーアレプリカントver1.224744...」(スクウェア・エニックス/トイロジック)無事クリアしました!(PS4版をPS5上でプレイ)

ネタバレは極力しない形でレビューを書こうと思います!

ちなみに僕は原作PS3版は未プレイ 姉妹作のニーアオートマタはプレイ済の状態で本作を遊びました。

 

 

美麗なグラフィックで描かれる退廃的な世界観と感情揺さぶられるストーリー

本作は現代から大体1400年経過し、文明が後退しマモノと呼ばれる異形の存在が現れるようになった世界が舞台。

辺境の村に住む主人公は妹である「ヨナ」の不治の病の治療法を求め、しゃべる魔法の本「白の書」とともに旅に出る…

というのが簡単なあらすじ。

主人公は外の世界で白の書とともに様々な経験や出会いを重ねていく。その中には楽しいものもあれば悲しみ、あるいは怒りを伴うものもある。共通しているのは文明が後退した世界でそれでも自分なりに生きようとする登場人物たちの姿だ。彼らの物語が退廃的な世界と絶妙にマッチしており、プレイヤーの感情により訴えかけるものになっている。これらが美麗で繊細なグラフィックで描かれるのも魅力の一つだ。

また、メインストーリーそのものはシリアスだが、白の書をはじめ仲間となるキャラクターとのちょっとした掛け合いやサブイベントにはコミカルで笑えたりほっこりするものも多く、見てて飽きさせない。

逆にハードな表現、演出(本作のレーティングはCERO:D)やメタ的な表現も見られ、そういった部分を苦手に思うプレイヤーもいるかもしれない。僕自身は姉妹作の「ニーア オートマタ」をプレイしていたこともあってそういう部分も受け入れられた。

 

コロコロ変化する奇抜な演出

このゲーム、ジャンルはアクションRPGであり、基本は3Dのフィールドやダンジョンで移動やアクションを行うのだが、ある場所では頭上から見下ろすような視点になったり、また別の場所では真横から見た横スクロールのゲームのようになったり、さらに別の場所では初期バイオハザードシリーズのような固定カメラ視点になったりと、視点がコロコロかわる

またそれだけでなくある箇所ではシューティングゲームが始まったりジャンルのような演出、ステージ構造をとることがある。

これに関しては「いろいろなパターンがあって面白い」と捉えるプレイヤーもいるだろうし、一方で「普通にARPGを遊ばせてくれ」と思うプレイヤーもいると思う。僕はどちらかというと前者の感想だった。というのも後述するが本作は普通にARPGとして進行させてしまうとやや単調だからだ。ちなみに続編の「ニーア オートマタ」でもこういった演出は取り入れられていた。

またストーリー的にも「ゲームである」ことを活かした演出が盛り込まれており、こちらはオリジナル版当時から大きく話題を呼んでおり未プレイの僕でも噂は聞いていた。実際に自分でプレイしてからその演出を目の当たりにするとストーリーの内容と合わさってすさまじく感情を揺れ動かされた。

 

簡単にスタイリッシュなアクションが楽しめるバトル

肝となるアクションだがこれが非常に楽しい。操作面でストレスはほぼなく、基本となる弱攻撃と強攻撃をボタン連打で繰り出すだけでも楽しく、カッコよく戦える。さらに武器での攻撃中や移動中にも魔法も同時に使えるため、「近接コンボの間に魔法を放ち敵をひるませ続けさらに近接コンボで追撃する」といったことや「敵の攻撃を回避しつつ遠距離から魔法を撃ち続け隙を見て近接攻撃を叩き込む」といったことも可能。

武器は序盤は片手剣のみ、後半から大剣が追加されるが、3種ともしっかり差別化されていながらも、どれも扱いやすくしかもモーションもかっこいいので無意味に武器を振りたくなる。ニーアオートマタと比べてもしっかりとしたアクションが本作でも楽しめる(オートマタを開発したプラチナゲームズさんが本作のアクション監修を行ったとのこと)。

またボス戦での派手な演出も非常に印象的でしっかりストーリーを盛り上げてくれた。

決して広くはないフィールドや少ない敵キャラのバリエーション、何度も往復させられるゲーム進行

本作のフィールドや町のボリュームは決して多いものではない。町やダンジョンはそれぞれ片手で数えられる程度のものしかなく、サブクエストのみならずメインストーリー上でも同じ場所を何度も往復させられる。ファストトラベル的なものもあるが、放されるのが後半からでしかも使用できる場所の立地がよろしくなくかなり不便。

また、敵キャラの種類もどちらかというと少ない部類で、上記の同じ場所を何度を往復することと相まって単調さに拍車をかけている。また、元がPS3のゲームということもありロードを挟む回数も多い。ロード時間自体もお世辞にも短いとは言えず、PS5で遊んでもエリアチェンジ毎に10秒弱のロードが挟まれテンポは良くない。ただしロード中に挿入される「ヨナの日記」は必見である。悩ましい。

 

まとめ

「ニーア レプリカントver1.2247444…」はあくまでも10年前のオリジナル版の「バージョンアップ」タイトルであるといえる。美麗なグラフィックとスタイリッシュなアクションは2021年にふさわしいものであると思うが、一方で頻繁に挟まれるロードや何度も往復させられるゲーム進行などPS3世代の名残も残しており2021年に発売された最新作と思うと見劣りする部分もある。

しかしオリジナル版とほぼ変わらないらしい(一部追加はあるが)世界観やストーリー、奇抜で驚きある演出は今回初めてプレイした僕でも非常に印象的なものであったし、「ニーア」シリーズは他のRPGシリーズにはない独特の奇抜さと美しさを持つものであると再認識できた。

さて、あとは全武器改造トロフィー目指してひたすら素材集めを頑張るか(笑)