【新型コロナ/医療】厚労省が新型コロナウィルス感染症治療薬開発を支援
厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症治療薬実用化支援事業の対象として小野薬品工業、グラクソ・スミスクライン(GSK)、中外製薬、ファイザーの4社が開発中の7件を選んだ。1件当たり最大20億円を補助し、国内での早期実用化を後押しする。
(上記リンク先記事より抜粋)
厚労省が新型コロナウィルス治療薬の開発支援を行うとのことです。
1件あたり最大20億円とのことですが、通常新薬の開発には数百億円かかるともいわれてますので、これだけで開発費用の大半が賄えるとかそんなわけではないと思われますが
ともあれこういった支援を厚労省には積極的にやって頂き、新型コロナウィルス治療薬の開発を促してほしいですね。
その中で僕が個人的に興味を持ったのが小野薬品工業さんの「フオイパン®(一般名:カモスタットメシル酸塩)」です。
この薬剤は以前から膵炎の治療薬として用いられてきました。タンパク分解酵素阻害薬として膵臓から漏れ出してる消化酵素を抑えることで膵炎を治療する薬剤です。
この酵素阻害作用が新型コロナウィルスがヒトの細胞内に侵入する際に活性化される酵素にも有効で、その酵素を阻害することによって感染が抑えられるのではないかと考えられており、現在治験が進められています。
薬価も1錠あたり20.2円と比較的安価で、副作用も比較的少ないとされる薬剤で使いやすく、薬効が認められ承認を受ければ新型コロナウィルス感染症治療の進歩につながると思います。
ワクチンの接種もまだまだな現状、こういった治療薬の進捗にも注目したいですね。